240722 スウェーデンサステナビリティ視察ツアー報告会
2024-07-22
2024年6月、世界におけるサステナビリティへの取組み事例を研究すべく、スウェーデンのマルメ市を1週間にわたり訪問しました。
スウェーデンはSDGsへの取組みで世界トップ5に入る国であり、またジェンダー平等においてもトップクラス。環境対応先進国として世界をリードする一方で技術革新、イノベーションも進み、競争力でも世界トップクラスにあります。環境、社会、経済という、サステナビリティを考える3つの要素がそろって優れた結果を残せている背景は何なのか。どうしてこれらを両立させられるのか、を視察を通じて感じ取りました。
見えてきた姿は、「全員が参加し、意見を出して話し合い、その結果進むべき方向を明確にした上で、全員がそれにスピード感をもって取り組んでいく」、これが企業レベルでも自治体レベルでも国レベルでも実現できているという点にありました。また、なぜそれが実現するのか、という中に、小さい頃からの教育、意見を自由に言える雰囲気、そして決めたことを動かしていくリーダーシップと、情報をしっかり共有する姿勢、といったあたりに見えました。
さらに、環境、社会、経済の3つの要素を考えていく際に、「言われたから」「世界のためだから」ということではなく、「これが自分たちが幸せに暮らしていくことにつながっていくのだ」ということへの強い信念と、それを進めるリーダーへの信頼によって成り立っている、ということではないか、と考えるに至りました。
この視察によって得られたものを皆さんに還元させていただき、それを通じて皆さんとの相互の学びを深めていくことにつなげるべく、7月22日に九段テラスにて報告会を開催しました。オンラインでの参加を合わせると、50人に及ぶ方々にご参加いただきました。
今回の報告会のポイントは、単に見てきた事実を共有するのではなく、「なぜそのようにできているのか」「日本との違いはどこにあるのか」ということを、当社なりの考察を加えて報告した点にあります。
こういった点を、今後も多くの方々との意見交換で深めながら、日本がサステナビリティへの取組みを総合的に評価される状態になれるように、貢献していきたいと思います。
【参加された方々の声】
企業のサステナビリティ推進を進める上でもたくさんヒントをいただけました
実際の現地のリアルな写真が沢山見れてよかったです。
スウェーデンでの実生活、実体験を通じたサステナビリティについて学ぶことができ、また講師のお二人の考察についてもお聞かせ頂くことができたため。
スウェーデンと日本の価値観の違い、特に倫理観の違いが理解でき、気づきが大きかったです。
環境に対する意識の高さ、教育スタイルの違い、実行力の高さを垣間みて、あるべき姿となった点
SDGsやサステナブルという単語はよく聞くようになりましたが、実際にどんな取り組みがあるのか、他国の事例が知れてとても勉強になりました。特に、スウェーデンの取り組みは様々なところで自然と共存していく意識が伝わってきたこと、またコミュニケーションがポジティブ(ダメというマイナスなコミュニケーションではなく、こうして欲しいという伝え方など)という点が印象に残りました。貴重なお話をありがとうございました。
人が組織を作った際に、組織の目的達成と個人のウェルビーイングが両立した、サスティナブルな運営方法(経営)について、スウェーデンの事例と企業経営においての事例と、共通するフレームワークを確認することができました。しかし、まだまだわかっていない事ばかりですので、引き続き検証していきます。ありがとうございます!!
身では思い浮かばないようなアイデアを見聞きする事ができた。
すべては人々の幸福であり、サステナビリティもその手段に過ぎないということも改めて認識した。
制度やシステムの違いがなぜ起きているかの深掘りをしていったポイントがとても学びになりました。
実際に見聞された具体的報告は漠然と理解していたつもりの認識を明確な知識にしてくれました
サスティナビリティを取り入れつつ、国民の幸福度を高めるために、やらされではなく、自主的にやっていく風土づくりとして、教育などの意識改革をいろいろな過程で行い、またサスティナの行動をした方がメリットが出る仕組みを、国や自治体、企業が連携して行っている点が勉強になった。
現在弊社では、経営戦略としてブランディングを強めようとしています。ブランディング自体は会社の理念や世の中が会社へ求めていることを併せて考えながら行うべきでありますが、その中で「サステナビリティ」は企業へ求められることのひとつとして学ばなければならないもののひとつでした。
ザインシンキングとサステナビリティが関連性があること、民主主義の視点、企業が消費者(ユーザー)を育てる視点
こうだったらいいのにな、と理想として思っていたことを本当に実践されている実例を具体的に聞けたこと。また実例を聞くだけにとどまらず、その要因みたいな部分を、あくまで客観的で個人的な意見なのかもしれないけど、そこをお聞きできたこと。