240810 「ファミリービジネスとサステナビリティ」のセミナー開
2024-08-10
2024年8月10日、「ファミリービジネスとサステナビリティ」をテーマにしたショートセミナーを開催しました。
ファミリービジネス、同族企業について、最近不祥事が相次いでいることもありファミリービジネスの脆さが強調されてしまいがちなところがありますが、日本には強いファミリービジネスもたくさんあり、誇りべき経営形態とも言えます。
強さと脆さの違いがどこにあるか。そこに長期的な視野に立ち、「会社はご先祖さまからの預かりものであり、次の世代にバトンタッチしていくべきもの」、という思いを重視し、謙虚な気持ちで経営に臨むリーダーのあり方、そしてこうした思いを持つリーダーがガバナンス体制を構築して運営していく、その姿にあります。
そしてその考え方こそが、本来のサステナビリティの考え方でもあり、持続可能な社会作りへの貢献と、持続可能な会社作りは、車の両輪のように変更して進めるべきものになってきます。
こうした考え方を背景に、今回は「ファミリービジネスとサステナビリティ」というテーマでのショートセミナーを開催しました。
ファミリービジネスマネジメントでは、ビジネス、ファミリー、オーナーシップの3つを同時に考えていく「3サークルモデル」が重要なフレームワークになりますが、サステナビリティでも「環境、社会、経済の調和のとれた状況」が重要です。そして、今回のセミナーでは、6月に行ったスウェーデンへのサステナビリティ視察ツアーでの学びを背景に、「環境、社会、経済のスリーサークルの真ん中に、「人の幸せ」を考える、というものがある、という点にも触れました。
人の幸せを考えるからこそ環境への配慮を行う。
人の健康と福祉、働きがい、ジェンダー平等などを考えるのは、それらが人が幸せでいるために不可欠なものだから。
経済が発展し、心豊かに暮らせないと、幸せでい続けることが難しくなる。
ファミリービジネスにおいても、従業員の幸せ、お客さまの幸せ、そしてファミリーの幸せを考えることではじめて持続可能なファミリービジネスになり得る、という点を、参加者との意見交換を通じて明確にすることができました。
今回の参加者は、企業経営者、後継者、ファミリービジネスの支援者、ファミリービジネスのファミリーの一員でありつつ新しい事業を起こした人、など多彩な顔ぶれで、大変密度の濃い有意義な意見交換の機会となりました。
※なお、本セミナーの模様は、8月14日にTOKYO MXで放映される「堀潤モーニングflag」の「激論サミット」の取材を受けたもので、当日放映されるものに使用される予定です。