240823 横浜訓盲院にて障がい児の方々向けのミニコンサート開催
2024-08-23
8月23日、障がいのある子どもたちの養育施設「横浜訓盲院」にて、弊社が長年お付き合いさせていただいている世界的に活躍されているマリンバ奏者の塚越慎子さんにミニコンサートを開催していただきました。
横浜訓盲院は、神奈川県横浜市中区竹之丸に位置する社会福祉法人で、家庭の事情により支援が必要な障がい児を家庭的な雰囲気の中で養育する施設です。専門スタッフが生活支援を行い、一人ひとりに最適な教育の場を提供し、その能力を最大限に伸ばすことを目指しています。
1889年(明治22年)にアメリカ人のシャーロット・ピンクニー・ドレーパー女史によって「盲人福音会」として設立されました。その後、1900年に「横浜基督教訓盲院」と改称し、1920年には成人盲教育から盲児教育へと転換しました。関東大震災や第二次世界大戦による被害を受けながらも復興を遂げ、現在に至っています。
また、横浜訓盲院は視覚障害者の自立支援を目的とした生活訓練センターを運営しており、見えない・見えにくいことによる不自由さを軽減するための訓練や相談を行っています。
さらに、視覚障害者のグループホームも運営しており、盲児施設退所後の障がい者が地域で自立した生活を送るための支援を行っています。
横浜訓盲院は、キリスト教の愛の精神に基づき、視覚障害を持つ子どもたちや成人の自立と社会参加を支援するため、多岐にわたる事業を展開しています。
マリンバ奏者・塚越慎子(つかごし のりこ)さんは、埼玉県出身の世界的マリンバ奏者で、6本マレット奏法を得意とし、多彩な活動を展開しています。国立音楽大学を首席で卒業後、アメリカのノーステキサス州立大学に留学し、国内外のコンクールで数々の受賞歴を持ちます。帰国後はソロリサイタルやオーケストラとの共演、教育・アウトリーチ活動など幅広く活躍し、テレビ出演も多数。デビューCD『DEAR MARIMBA』や最新作『カンタービレ』は高く評価され、音楽誌で特選盤に選ばれました。
2012年には出光音楽賞を受賞し、シャルル・デュトワ氏から絶賛されるなど、その技術と音楽性は国際的にも認められています。現在は講師として後進の指導にも力を注ぎ、マリンバの魅力を広める活動を続けています。
ソーシャルキャピタルマネジメントでは、横浜訓盲院のサポートを継続的に行っていることから、今般、障がいをお持ちの子どもたちに音楽を楽しんでいただく機会を提供できればと考え、塚越慎子さんにご相談したところ、ご協力を快諾・即答してくださり、このミニコンサートが実現したものです。
8月23日のミニコンサートは横浜訓盲院の講堂にて行われ、施設に住む障がい児たちに加え、近隣の方や横浜訓盲院を支えてくださっている方々など大勢がご参加くださいました。
塚越さんが子どもたちに多くの楽しい音楽を聴かせるだけでなく、楽器に触れてその振動を体感する機会を作ってくださるなど、子どもたちと触れ合いながら音楽の楽しさを伝えてくださいました。
マリンバという楽器ははじめて、という子どもたちも大勢いる中、皆ほんとうに楽しそうに過ごしてくださいました。終了後には訓盲院理事長からのお礼のご挨拶があり、「これまで長年訓盲院に従事しているが、こんなに子どもたちが楽しそうにしてくれる笑顔を見せてくれたのは初めてでした」と目を潤ませてお話しくださったのは大変印象的でした。
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ソーシャルキャピタルマネジメントは、人と人をつなぎ、そこから幸せを生み出すことにこれからも貢献していければと思います。
ご賛同いただきご協力くださった塚越慎子さん、一緒にピアノ伴奏してくださった志村和音さんに深く感謝申し上げます。