250828 東京中央ロータリークラブにて「ハピネス循環型事業承継」について講演
2025年09月20日 10:16
8月28日、東京中央トータリークラブの例会にお招きいただき、「ハピネス循環型経営のすすめ ~ファミリービジネスとハピネス循環型事業承継」というテーマで講演を行いました。
私が「ハピネス循環型事業承継」という考えに至った背景には、数多くのファミリービジネスに接してきた上での実感があります。
事業承継の議論は、ともすると「後継者がいるか否か」「株式や資産をどう移転するか」といった形式面に偏りがちです。
当事者だけでなく、周囲のアドバイザーも、自社のソリューションに誘導すべく、プロダクトアウトの営業に終始するところも少なくありません。
しかし、実際に承継の成否を分けるのは、社員の誇り、顧客からの信頼、地域社会との絆といった“幸せの循環”が保たれているかどうか、という点にあります。
近年、後継者不在を理由にM&Aによる事業承継が増えていますが、その過程で理念や文化が途切れ、社員や顧客の心が離れてしまうケースも少なくありません。
事業承継は単なる所有権の移転ではなく、幸せの連鎖を未来につなぐ営みでなければならない――その危機意識が、私に「ハピネス循環型事業承継」という発想を抱かせました。
こんな問題意識から整理した「ハピネス循環型事業承継」とは、「過去から引き継いだ幸福を生み出すサイクルを止めず、未来のためにその流れを太く速くして引き渡していく営みではないか」、とお話させていただきました。
【参加くださった方々の声】
講演後は、多くの方々から賛同のコメントをいただきました。
・目に見えない資産の承継が大事、社員のハピネスをスタートとするハピネス循環の重視などのお話は、我が意を得たりの感がありました。
・テクニカルな承継ではなく、企業の幸せの源泉は何かを考え、その源泉を繋ぎ育てていくことが大事だと改めて考えさせられました。『幸せになる卓話』、多謝です。
・小林様のご卓話の内容は大変勉強になり、事業継承におけるステークホルダーのハピネスを維持することの重要性を再認識させていただきました。