コラム・活動レポート

250212 「スマイル循環経営」を学ぶ──アドベンチャーワールド × SCM 勉強会を開催

250212 「スマイル循環経営」を学ぶ──アドベンチャーワールド × SCM 勉強会を開催

2025年12月23日 11:57



アドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズの「スマイル循環経営」をテーマとした勉強会を開催しました。本勉強会は、理念・ビジョン・サステナビリティに真摯に向き合う経営者や後継者、そして学び続けるビジネスパーソンが集い、幸せを中心に据えた経営とは何かを深く考える場として企画されたものです。 2024年11月25日に大阪のアワーズ大阪オフィスにて、また2025年2月3日には東京の九段会館テラスにて開催されました。

参加者はそれぞれ30名超。開始前から会場は期待と熱気に満ちていました。冒頭、SCM小林より「サステナビリティ×ファミリービジネス」の視点でイントロダクションがあり、理念経営が短期的な成果では測れない“未来に向けた価値の蓄積”であることが提示されました。




その後、いよいよ本勉強会の中心となるアワーズ・山本雅史社長のプレゼンテーションへ。山本社長の話は、アドベンチャーワールドの根幹にある「Smile(しあわせ)」の思想を、経営のあらゆる局面にどう落とし込んでいるかという実践知に満ちたものでした。ドルフィンやパンダなど動物たちの命と向き合う現場から生まれた“いのちの循環”の哲学、そしてそれを企業理念として昇華し、「お客様」「地域」「社員」「未来世代」といった多様なステークホルダーを笑顔でつなげていく「スマイル循環モデル」。その思考の深さ、情熱、そして経営者としての覚悟が、参加者一人ひとりに強く響きました。社員のスマイルなくしてゲストのスマイルはない。その信念から、社員のスマイルが生まれ続ける仕組み作りに取り組まれてきた姿が垣間見ることができました。




続いて登壇したアワーズ社員の皆さんからは、現場の取り組みや日々の実践のリアリティが語られました。その語り口は誠実で、理念が単なる「言葉」でなく、現場の細部で息づいていることがひしひしと伝わる内容でした。企業では社長が言っていることと現場社員が感じていることにギャップがあることが多いですが、今回は山本社長の取り組み姿勢と、社員の方々の受け止めにまったく齟齬がない状態であったことも大変印象的でした。



参加者によるグループディスカッションでは、アワーズの取り組みを参考にしながら、自社ではどうなのか、アドベンチャーワールドでここまで徹底できているのはなぜなのか、など、各テーブルで議論が一気に盛り上がり、時間が足りないほどの熱量に。



議論の終盤では、複数の参加者から「これは机上ではなく、現地の現場を見ないと理解しきれない」「ぜひアドベンチャーワールドを訪問し、スマイル循環モデルの実際を肌で感じたい」といった強い希望が寄せられました。

こうした声に応える形で、2025年4月、アドベンチャーワールド視察ツアーを実施することが決定しました。動物たちの命と向き合う現場、飼育スタッフやホスピタリティチームのリアルな仕事、そして理念を“日々の行動”として体現するアワーズの現場文化。これらを直接見ることで、今回の学びがさらに腑に落ち、自社の経営へとつながっていく機会になることが期待されます。

今回の勉強会は、単なる講演会ではなく、理念経営を深く理解し、自社で実践するための「出発点」となりました。山本社長・アワーズの皆さまの実践に触れ、参加者の視座が大きく広がった一夜。この熱量が4月の現地視察へとつながり、さらに大きな“スマイルの循環”が広がっていくことを願っています。