コラム・活動レポート

250318 かわしん創発塾 第26期開講

2025年12月23日 12:16

―地域企業の未来を創る、共創型リーダー育成プログラムがスタート―


2025年3月18日、かわしん創発塾 第26期が開講しました。

今年度も引き続き、統括コーディネーターとして、プログラム全体の企画運営を担当いたします。

創発塾は、川崎信用金庫を母体とする地域企業経営者・後継者の学びと共創の場です。これまでの25期で数多くのイノベーションや事業連携、人材育成が生まれてきました。

26期のテーマは

「地域企業にとってのマーケティング&ブランディング戦略」

です。

従来の「売り方」「広報」ではなく、事業の存在意義を掘り下げ、顧客価値と未来をつくる経営としてのマーケティングに挑みます。

プログラム全体像として、B2B企業の戦略、インナーブランディング、スポーツとの連携、デジタル活用、視察研修など、多面的な学びと実践を予定しています



■ 第1回講義:開講式 & オリエンテーション

―なぜ今、地域企業にブランディングとマーケティングが必要なのか


開講式では、創発塾の理念と今年度プログラムの狙いを共有しました。


あわせて、オレンジフリーの創業者でもある吉田ともこ氏を開講講義の講師としてお招きし、ブランディングとマーケティングの基本についてお話いただきました。


マーケティングとは「売れる仕組みづくり」

ブランディングとは「売れ続ける仕組みづくり」


という基本定義からスタートし、

· 地域で選ばれ続ける企業とは

· 価格競争から価値競争へ

· “小さな会社”だからこそできる差別化と共創

· 企業ブランドは「外」だけでなく「内」からつくられる

といった視点をお伝えしました。


また、競争ではなく協働・共創のためのコミュニティとして創発塾を位置づけ、他業種との対話・連携の意義についても確認しました。


参加者同士の自己紹介では、

「顧客に愛される企業をつくりたい」

「採用に強いブランドを作りたい」

「事業承継を機に、自社の価値を再定義したい」

など、多彩な志が共有され、初回から熱量の高い場となりました。



■ 今年の学びのポイント

講義資料にも示した通り、今年は下記テーマを体系的に扱います


· マーケティングの基本と構造理解

· B2B企業の顧客戦略

· デジタル活用・顧客体験設計

· インナーブランディング

· 経営者自身のセルフブランディング

· スポーツ×地域連携

· 島根視察(アースサポート/モルツウェル)


実地見学やワークショップも設け、「知る」→「考える」→「形にする」の循環を重視します。




■ コーディネーターとしての思い

創発塾では毎年、受講者の皆さまが


· 新しい視点を得て

· 自社の強みに気づき

· 仲間と共に挑戦し

· 未来への責任を引き受ける


その過程を見守り、伴走させていただいてきました。


26期もまた、“自社らしい価値の磨き方”を共に考える一年にしていきたいと考えています。


マーケティングとブランディングは手段ではなく、価値創造の哲学であり、地域経営の未来そのものです。


次回以降、ゲスト講師による講義と対話を予定しています。

経営としてのマーケティング思考の深化と、具体的アクションにつなげていきます。


今期も、多様な業界の皆さまと共に、学び合い、刺激し合い、未来を創る時間が進んでいくのを楽しみにしています。