コラム・活動レポート

250624 長坂養蜂場を視察(強くて愛される会社研究所)

2025年12月23日 14:05

 〜「ぬくもり」と「ワクワク」があふれる会社でした〜 


2025年6月24日、アタックス「強くて愛される会社研究所」の企業視察で、長坂養蜂場(静岡・三ヶ日)を訪問してきました。 
“はちみつで人々を幸せにする会社”として知られる長坂養蜂場。 
実際に足を運び、長坂善人社長、そして社員の皆さんのお話をうかがいながら現場を見せていただく中で、 

「こんな会社で働くって素敵だな」「地域にこんな企業があるって希望だな」 

と、何度も感じました。 


■ 「ぬくもりある会社をつくりましょう」という言葉の意味 

長坂社長が最初に語ったのは、創業から大切にしている言葉、 

「ぬくもりある会社をつくりましょう」 

この言葉には、 
「社員もお客様も地域の方も、関わる人みんなに温かさを届けたい」 
という想いが込められているそうです。 

「はちみつ」は自然そのものの恵み。 
その恵みを、“ぬくもり”という温度感を持って届ける会社でいたいと、 
笑顔で話される姿がとても印象的でした。 

 ■ 現場で感じた“やさしさ”と“誇り” 

お店や工房をまわると、社員の皆さんがとても自然体で、 

  • やさしい声かけ 

  • 商品やはちみつの説明 

  • 地域の話題や雑談 

どれも押しつけがましくなく、本当に楽しそうに話してくれるのです。 

「自分たちの仕事が好き」「この会社で働くのが誇り」といった、まっすぐな想いが伝わりました。 

ある社員の方が、「お客様の“おいしいね”の笑顔を見るのが一番好きなんです」と目を輝かせて話してくださり、その瞬間こちらまで幸せな気持ちになりました。 

 


 

■ 「ワクワクをつくる仕事」だという社長の言葉 

長坂社長が繰り返しおっしゃっていたのは、 

「ワクワクする仕事をしよう」 
「みんなが未来に胸を張れる会社にしたい」 

という姿勢です。 

実際に、はちみつの商品づくりだけでなく、 

  • はちみつを使ったスイーツ開発 

  • お店での体験コーナー 

  • ミツバチの観察スペース 

  • 地域イベント 

など、“はちみつのある暮らし”を丸ごと提案するワクワクが溢れていました。 

「蜂蜜屋を超えて、“ぬくもりの体験を届ける会社”になっている」という印象すらあります。 


■ 成長の裏には“理念のブレない姿勢” 

長坂社長はこんな話もしてくださいました。 

「売上だけ追っていたら、社内がギスギスしてしまった時期があるんです。その時に“ぬくもりって何だろう”と立ち返った」 

理念を掲げることは簡単ですが、困難な時にこそ理念に戻れる経営者はとても希少です。 

その言葉に、現場の温度感がしっかりつながっている。まさに「強くて愛される会社」の原点だと感じました。 

 

■ 私が感じた学び 

今回の視察を通じて、以下のことを強く感じました。 

◎人を大切にする経営は、表情と空気にあらわれる 

笑顔、あいさつ、話し方、働く姿。 
すべてに「人を大切にしている」空気がありました。 

◎地域を愛する会社は、地域から愛される 

三ヶ日の自然、みかん畑、そしてミツバチ。 
地域と共に生きる姿勢が、ファンづくりにつながっています。 

◎“ワクワクとやさしさ”は経営資源になる 

機械にも資本にも代えられない、独自の価値です。 

 

■ 一参加者としての感想 

見学を終えた時、胸の中に温かいものが残っていました。 

「経営って、本来こういうものだよな」 
「会社って、人の想いでこんなに変わるんだ」 

という気持ちです。 

大げさでなく、“希望を感じる企業”だと思いました。 

今回、同じ視察に参加された皆さんとの対話も大変刺激的でした。こういった学び合いの場に参加できたことに、心から感謝しています。 

そして私自身も、支援者として、経営に携わる一人として、“ぬくもりとワクワクを生む経営”を広げていける存在でありたいと、あらためて思いました。 

 

長坂養蜂場のみなさま、アタックスの皆さま、そしてご一緒した参加者の皆さま、ありがとうございました。 

またぜひ、次のワクワクにご一緒させてください。 

「ぬくもりある会社」は、これからの日本にとって本当に大事な灯火です。その価値を、これからも共に育てていけたらと思います。