250726 エシカルコンシェルジュ講座修了
2025年12月23日 14:08
ーエシカルの学びを企業経営と社会価値創造へつなぐー
2025年7月26日、一般社団法人エシカル協会が主催する第15期「エシカルコンシェルジュ講座」を修了し、修了証をいただきました。本講座は、エシカル(ethical=倫理的/人と地球にやさしい選択)を軸に、持続可能な社会のあり方を学び、発信・実践する人材を育成するものです。
消費行動、食品、ファッション、観光、環境、福祉、人権、動物保護、地域経済、そして国際的なサプライチェーンに至るまで、**“エシカルとは何か”**という概念を多面的に捉え、実践につなげるための体系的なプログラムであり、非常に刺激に満ちた学びの機会となりました。

■ なぜ今、エシカルを学ぶのか
現代の経営環境では、利益追求だけでは企業は生き残れません。
社会・環境・人権の視点が不可欠であり、 “倫理性を持つ企業こそ選ばれる時代” になっています。
ESG/サステナビリティ経営
人的資本経営
ダイバーシティ&インクルージョン
ステークホルダー資本主義
地域共生・ローカル経済圏
グローバルサプライチェーンと人権
これらは、単なる制度要件や流行語ではなく、新しい経済原則の中核です。その根本にあるのが「エシカル(倫理)」という考え方です。
企業が社会課題と向き合い、解決をビジネスで実現する時代において、エシカルの視点は、経営判断の“土台”であり、“未来をつくる羅針盤”です。
今回の学びは、ソーシャルキャピタルマネジメント(SCM)が支援する企業や地域プロジェクトにとって重要な意味を持ちます。
■ 講座を通じて得た視点
講座では、以下のようなテーマを深く学びました。
消費と社会の関係性
SDGsとエシカル消費の違い
フェアトレードや地産地消の価値
環境負荷の見える化と循環型経済
多様性・公平性・包摂(DEI)の思想
「買わない」という選択の意味
倫理的リーダーシップ
特に心に残ったのは、「善意を押しつけるのではなく、共感と対話で選択肢を広げる」という姿勢です。
私たちは企業を支援する立場であり、変化は強制ではなく共創から生まれる。そのために必要なのは知識だけでなく、対話の力と価値観の育成だということを改めて実感しました。
■ 他の受講者とのつながり、コラボレーションの可能性
講座には、企業人、教育者、自治体関係者、起業家、デザイナー、NPO関係者など、多様なバックグラウンドの参加者が集いました。互いの関心や活動を共有する中で、
「エシカルの実践は、一人では完結しない。多様な立場の人がつながって初めて社会を変えられる」
という認識が自然と醸成されました。
今後、以下のようなコラボレーションの可能性を探っていきます。
企業のエシカル経営支援
教育プログラムや研修の共開発
若手リーダー・次世代育成の連携
地域活性化プロジェクトへの参画
エシカル消費の普及活動
ネットワークが広がり、社会をより良くする仲間が増えた実感があります。

■ SCMとしての決意:エシカル視点を経営支援に
ソーシャルキャピタルマネジメントとして、これまでも “社会課題解決と企業経営の両立”を使命に活動してきました。
ファミリービジネス支援
人材育成と組織開発
リーダー育成プログラム
文化・芸術・地域資源との融合
インクルーシブな価値づくり
これらの取り組みにエシカル視点を明確に組み込むことで、
「企業の成長」×「社会の幸福」×「未来世代への責任」
を統合する支援をより強化してまいります。
■ 最後に
今回の修了はゴールではなく、むしろスタートラインです。“良い会社”の条件が変わる中、エシカルは企業経営にとって不可欠な基盤となります。
良い消費が良い社会を創るように、良い経営は、持続可能で誠実な未来をつくる力です。
引き続き、知識を深め、対話し、実践し、「人と社会が幸福に循環する経営」の実現を、皆さまと共に追求していきます。