【視察レポート】徳島サステナブルツアー(百年海)

2023-09-30

2023年9月30日(土)徳島サステナビリティ視察ツアーにおいて徳島県の日本料理「百年海」に行ってきました。

 

 

【テーマはサステナブル】

 

百年海は徳島市万代町にある、「100年後も美しい海を」をコンセプトとした日本料理店。徳島市出身の猪子寿文さん率いるチームラボの作品に包まれて、サステナブルで独創的なお料理を頂きました。

 

 

【100年後も美しい海を】

 

百年海は美しく豊かな海の持続性を考え、地元である鳴門の天然の未利用魚を100%使い、自然との共生に向き合っています。未利用魚とは、傷がついてしまったり、形が悪かったり、もしくは、あまり知られていないという理由で市場で値がつかなく、捨てられてしまう魚です。

 

野菜も、形がよくなかったり、傷がついていたりすると、捨てられてしまう野菜がありますが、百年海では一番おいしい旬の時期だからこそ、多く出てしまうそのような野菜を、近隣の農家さんから届けてもらっているそうです。

 

そのような食材を、老舗日本料理店なだ万で修行を積んだ料理長有川海渡さんが、創造的で美味しい料理に創り上げます。

未利用魚100%で、100年後も美しい海を思い、模索し、実践する場所にしたいという想いが込められています。

 

 

 

【百年海図巻[上映時間:100年]】

 

壁一面に投影されているデジタルアートは、チームラボが2009年に発表した《百年海図巻[上映時間:100年] 》というもので、上映時間が100年の映像作品です。

 

この作品はWWFが2009年9月に発表した「今世紀末までに地球の海面は最大120㎝上昇する」という予測に基づき、2109年までの100年間、映像の中の海面も刻々と上がっていくそうです。

 

 

 

100年後の現実の海は予想するよりも凄惨な海なのか、穏やかな海なのか、どんな様子になっているのだろうと、しばし100年先の海に思いを馳せながらお料理を頂きました。

 

サステナブルをテーマに掲げる百年海で提供される魚や野菜は食品ロス削減のため、通常は廃棄される規格外のもの。形やサイズに問題があっても調理に手間と工夫を加えれば素晴らしいお料理に変身することが体感できました。

 

 

水産資源の保全に配慮した未利用魚の使用、地産地消と旬の食材の推進、それらを丁寧な手間と工夫で健康的でおいしく提供する百年海さんのサステナブルな取り組みを拝見することができました。

 

100年後まで海面が上昇し続ける海を描き続ける《百年海図巻[上映時間:100年] 》の作品の中で食事をすることで、100年後も美しい海を想い、模索し、実践する場所にしたいという百年海さんの想いに感銘を受け、改めて地球環境やフードロスにどう向き合っていくか考えたいと思いました。

 

 

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