190914 ファミリービジネス学会に出席
2019-09-15
9月14日、静岡県立大学にて開催された「第12回ファミリービジネス学会全国大会」に出席しました。
テーマセッションは「ファミリービジネスの創業家の正統性」。吉村典久先生(大阪市大)、曽根秀一先生(静岡文化芸術大)、上野善久氏(布屋本店)、落合康裕先生(静岡県立大)によるプレゼンテーション。
論点は、特に「持ち株比率が低い会社であっても創業家ファミリー出身者が社長になるケースが上場企業でも少なくない(例:トヨタ、スズキ)のはなぜか」という点から、その「正統性」を論じたものでした。
これに続く基調講演は、静岡の地域中核企業である鈴与の鈴木与平社長。経営理念としての「共生(ともいき)」という考え方の説明をいただきました。特に印象的だったのは、「個が自立してはじめて他の人を顧みることができる。企業が一つの企業として自立し、社員一人ひとりが個々の社会人として自立し、社会活動を営む中で、地域社会、お客様、取引先、社員相互で結びつく。」という考え方にありました。「共生」を高いレベルで実行してくためには常に影響力を持ち続けること、そして革新し続けることが重要、という強い経営の考え方を示していただきました。
全体会に先立つ分科会の自由論題報告では、3報告中2報告が「女性とファミリービジネス(小松智子氏)、「地域創生のためのファミリービジネスの事業承継における女性の役割の研究」(大山美和氏)ということで、事業承継、ファミリービジネスにおいて女性へのフォーカスが高まりつつあることを示す学会発表となりました。
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当社でも、事業承継者として女性が経営を引き継ぐケースが多くなってきていることを踏まえた女性後継者を、ビジネス、ファミリー、オーナーシップの面からサポートしています。昭和女子大学キャリアカレッジ「跡取り娘」養成コース講師、日本跡取り娘共育協会(跡取り娘ドットコムの運営)、三部会計事務所と協働しての「跡取り娘のマナビバ」などを行っております。
女性が経営承継するケースがますます増加すること、また自信をもって承継できる状況を醸成することで、日本において女性が会社を引き継ぐことが当たり前の社会を作っていくことに貢献してまいります。