2021年12月4日（土）、名古屋商科大学名古屋キャンパスにて、第12回事業承継学会年次大会が行われ、代表の小林が発表を行いました。

テーマは、「女性の事業承継における現状と課題　～選択的夫婦別姓の議論に見えるもの」。

女性活躍の推進、事業承継の機運が高まる中、女性が経営を承継し経営者となるケースが増えてきていますが、まだまださまざまな障害を乗り越えないといけない状況でもあります。一方、こうした女性事業承継に対する支援の枠組みも不十分な状況です。

加えて、選択的夫婦別姓についての憲法議論もなされておりますが、夫婦が戸籍上同姓を余儀なくされることで、女性が経営者になる、あるいは経営を承継する場面でも少なからぬ悪影響を及ぼしています。

日本跡取り娘共育協会ではこれまで女性経営者・後継者との活発な意見交換を通じ、経営、事業運営、日々の暮らしなどを通じて、彼女らが感じている課題感をリアルに把握しています。また、本年4月には、女性経営者・後継者向けに選択的夫婦別姓に関するアンケート調査を行っており、その分析結果なども踏まえ、発表を行いました。

参加者からは、「いままで断片的には聞いていたこともあったが、このように体系的に整理して研究した例は初めてで、大変参考になった」などの声を寄せていただきました。

学会発表の内容の詳細は、追って学会誌に掲載される予定ですが、もし発表内容について詳しく知りたい、などのニーズがあれば、個別にご相談ください。

【発表概要】
・タイトル 「女性の事業承継における現状と課題
～選択的夫婦別姓の議論に見えるもの」
・発表者

小林博之
㈱ソーシャルキャピタルマネジメント　代表取締役社長
日本跡取り娘共育協会　代表理事

小松　智子
小松建設工事㈱　取締役
日本跡取り娘共育協会　パートナー