230722 常磐大学にて学生向けSDGsワークショップを開催

2023-07-22

2023年7月22日、常磐大学総合政策学部経営学科2年生全員を対象にした「基礎ゼミナール」にて、SDGsに関するワークショップが開催され、ソーシャルキャピタルマネジメントにて全面協力いたしました。当社が本プログラムをサポートさせていただくのは今年で3年目。学生さんの質も年々上がっていることもあり、プログラム内容、方法も年々進化しています。

 

 

同学科での基礎ゼミナールでは、4月から課題に対してのリサーチ、レポート作成などに取り組んできていますが、その大きなテーマが社会課題解決。授業を通じて、SDGsのさまざまなゴールに関連した書籍、メディア記事、映像などをもとに研鑽を積み、各自で理解を深めてきました。そのプログラムの集大成ともいえるワークショップを7月22日に開催するに至ったものです。

 

今回のプログラムは、

・SDGsカードゲーム

・大学生社会起業家の山田果凜さんの講演

・SDGsワークショップ 「社会課題に対するソリューション提案プレゼン」

です。

 

SDGsの世界観、経済・環境・社会の調和のとれた姿を作ることがいかに難しいか、その実現のためには、一人一人が自分の目標だけを目指していてはだめで、お互いにリソースを出し合って協働して初めて成し遂げられる、ということを、ゲームを通じて体感しました。前半は、それぞれのチームが自分たちのことだけを考えて行動し、社会全体、世界全体がどのようになってしまったかに意識が及ぶこともなかったのですが、中盤での振り返りで行動をじっくり話し合った成果もあり、後半ではトリプルボトムラインの調和のとれた世界を実現することができました。

 

 

そのあとは、高校生のときに社会課題解決に対して自ら行動しよう!と起業し、アフリカの貧困撲滅に向けたカフェ・企業向け提供を行うTobira Caféを経営する株式会社Familicの社長を務める山田果凜さん(大阪大学人間科学部3年生)に講演いただきました。

 

同世代の大学生が社会課題解決のために、自ら動いている、しかも彼女が子供、学生時代にさまざまな苦難がありながらそれに正面から向き合って今のチャレンジを行っている姿に、参加した学生さんたちの心に刺さるものもたくさんあったようです。

 

午後はワークショップ。自分たちはどんな社会課題を解決したいか。社会課題といっても身近にもたくさん存在することから、身近に起きている課題にどう地域の中で取り組んでいくか、各チームに分かれてアイデアを出し合い、それをまとめてプレゼンテーションを行いました。

 

テーマとしては、下記のようなものが挙げられました。

 

【子どもの貧困問題】

親の所得格差から、貧困家庭に育つ子どもが少なくない。特にコロナでは働き口を失ったり、最近の物価高、電気代値上げなどで今まで以上に生活に苦しい人が増えてきた。特に非正規雇用が多いシングルマザーの家庭ではこの問題が顕著に表れている。

すべての子どもが十分な食事がとれるようにするには、どのような方法が考えられるか?

 

【教育格差問題】

東京と地方都市を比較すると、さまざまな学習の機会の格差が生じている。また、山間部では学生人口の減少から学校が統合され、遠くの学校まで通わなくてはいけなくなってしまっている。教育機会を均等に得られるようにするために、どんなソリューションが考えられるか?

 

【空き家問題】

使われない家が空き家となり放置されている。ゴミも捨てられたりしているし、火事になったら危険な状態になっている。防災上防犯上の危険をはらむ中、地域の人たちが安心・安全に暮らしていくようにするにはどうしたらいいか?

 

【ダイバーシティ、インクルージョン】

「多様な人たちが、自分の個性を生かしながら自分らしく暮らしていける社会創り」が求められている。障がい者が健常者とストレスなく暮らせるようにしていきたい。外国人も、言葉の壁を越えて日本人とももっと普通につきあっていける「共生社会」を実現したい! どのような方法があるか?

 

【ロボット、AIの活用】

最近は急速にデジタル化が進み、ロボット技術も進化してきている。AI(人工知能)もさまざまな分野で使用可能な状態が急速に広がってきた。

さまざまな社会課題の解決を図るにあたって、「こんな課題を、ロボットをこのように使って解消できるのでは?」というアイデアをいろいろ考えて試してみたい。どのような方法があるか?

 

 

クラスごとの予選のあと、最後は各クラスでもっともよかったチームが4クラス全員の前でプレゼンテーションを行いました。

 

最初はあまり意見交換が活発でないチームもありましたが、時間を追うごとに熱量が増し、最後には全員自分たちのプロジェクトのまとめとその発表に向けてエネルギーを爆発させていきました。

 

 

 

SDGsへの理解や社会課題への関心は、昨年と比べて格段に高くなってきていることを実感します。時代の変化とともに、こうした問題解決を、あらゆる世代の人たちが協力して進めていく時代になってきていることを強く感じます。

 

 

ソーシャルキャピタルマネジメントでは、企業向け、教育機関向けなどさまざまな形でSDGsやサステナビリティの理解浸透、具体的施策の展開に向けて、積極的にサポートしてまいります。

 

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